HIYOKO BRAND “FLAG-GO”
85mm・3/4oz
最初に集めはじめたインディーズブランドはヒヨコブランドだった。
このプラグは、僕のなかでヒヨコがもっとも熱かった、1998年ころのもの。

一世を風靡したドリラーがまだ発売される前で、ピヨペン、アンダーショット、木の葉落とし、HB-50、カイコ・・・
本で見るプラグたちのデザインに、愛嬌と、そしてただならぬ存在感を感じていた。
初期のヒヨコブランドのカラーリングも好きだった。
ヘドンやバルサ50などの伝統的なパターンをひとひねりしつつ、パステルカラーやパールを多用して仕上げたポップなカラーリングが特徴。
このフラッゴーのカラーなど、フラットな背中に堂々と敷きつめられたオレンジのクラックルパターンに、シルバーのスケールの上から塗られたグリーンの透けるような色合いがほんとうにきれいで、今見ても、おお、てなる。
こうした僕の思うヒヨコブランドらしさは、2000年ころにはもう見られなくなったような記憶がある。
ドリラーのオーバルホールペラが今も最先端のバスプラグに採用されている一方で、こうした初期ヒヨコブランドのスタイルが表だって評価されたり、後進に真似されるようなことは、たしかになかったかもしれない。
(”something about TopWaterPlug”2005年2月7日の掲載文を加筆修正)