レイチューン・ブロスドライブ

RayTune ”BRO’S DRIVE”
110mm・5/8oz

レイチューンのブロスドライブ

レイチューンは四国香川県のハンドメイドメーカー。

今(2025年)は渓流のミノーイングが一般的になり、多くのハンドメイドミノーが作られるようになった。
しかし2000年ころ、ハンドメイドミノーといえば湖のマス用やバス用に作られたものがほとんどで、流域での使用を想定したものはブラウニーやチップミノー、ツインクルといった量産ルアーとごく一部のハンドメイドくらいしか目にする機会がなかったように思う。
そのなかで、レイチューンは当時から「リバーチューン」をうたい、バルサミノーならではの運動性能を追求していた。

そんなレイチューンのバスプラグは、オンリーサーフェスベイトのスタイルで作られた、数少ないリアル系のプラグである。

ヘドンなどのアメリカンプラグや、バルサ50、ハトリーズ、ズイール、バッド&ジョーイなどにルーツを持つハンドメイドトップウォータープラグのカルチャーは、基本的にリアル系とは交わらない。
ただ僕はそういうカルチャーに疎かったし、メガバスなどリアルメイクのプラスチックルアーを見て育った。
だからハンドメイドルアーでも、まずはアルミを貼ったものに親しみやすさと憧れを抱いたのは自然な流れだったと思う。

このブロスドライブは徳島のワイルドフィッシュから通販で買ったと思う。
もともと、ヒラスズキのエキスパート向けに製作したボディデザインを使い、バスプラグにリメイクしたものだと、以前の公式サイトで読んだ記憶がある。

横を向いた奇抜にも思える形は、垂直浮きでもなければ、不規則なダートをするのでもない。
水平に浮き、非対称ボディのおかげでワンアクション目から機能し、ゆったりとしたスケーティングアクションをみせる。
シャローエリアをテンポよく・・・というよりも、立ち木と絡めながら、ひとつひとつのアクションを大切にしつつ使いたくなるようなプラグ。

この光景をイメージすれば、このプラグが「オンリーサーフェスベイトのスタイルで作られた」ということが伝わるだろうか。

(”something about TopWaterPlug”2005年2月28日の掲載文を加筆修正)

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