ninna “UBRI”
90mm・3/4oz
ニンナは新しいブランドで、デビューは一昨年の2003年。
フロントスイッシャーのジーラ、ペンシルポッパーのスプーマときて、第3弾としてリリースされたのがこのプラグ。

まず目に飛び込んでくるのはアルミ製の下アゴだ。
分厚く、刻印が入っていて、牙を連想させる穴が開いている。
大きく口をあけて、息をしているようなキャラクターのイメージがわいてくる。
そしてこの下アゴは、2本のビスで可動するように止められている。
アクションへの効果はどうなのか?
その存在感から、抵抗も大きいのかと思いきや、とても軽やかなターンを見せる。
ワンアクション目から、横方向に鋭角なターンをする。
しっかりと水を掴みつつも、うまくそれを逃している感じがする。
ショートジャークをしてやると、「ゴポン」と音を立てながら、ブリブリっとダイブする。
ダートというよりはウォブリングで、扱いやすい。
強めにターンさせたとき。
ダイブ後、浮き上がって来たとき。
可動式のアゴのおかげで、ときおり、控えめな金属音が響く。
また、ほかではちょっと見られないような、細かい水よれが出るところも見逃せない。
このアゴが、複雑な水の動きを生み出していることが伺える。
ところで、さっきから「下アゴ」と呼びつづけているが、はたしてこのパーツは、なんなのだろう。
ダーターの下アゴのチンガードが独立したのか。
はたまた金属リップだろうか。
カテゴライズしにくいというのは、それだけ新しいということかもしれない。
最後に、カラーリングのこと。
グレーを基調として、その上にさらに濃いグレーのスポットを重ねるという個性的な配色。
スポットの配置もとても独特で、今までに見たことのないカラーのプラグだ。
声高ではないけど野心的で、刺激にあふれたプラグ。
今後の展開にも期待が高まる。
(”something about TopWaterPlug”2005年4月30日の掲載文を加筆修正)
UBRI (ninna公式ホームページより)