Feeling the Weight of 100 Years

今年は日本にブラックバスがやってきて100年の節目の年。

1925年(大正14)の6月22日に、神奈川県の芦ノ湖にアメリカ・カリフォルニア州から運ばれてきたブラックバス78匹が放流されたのが、日本へのはじめての移入だった(日にちや匹数に諸説あり)。

この移入は、実業家・赤星鉄馬の並々ならぬ「ブラックバッス」への情熱と、国の将来までをも見すえた高い理想によって成されたことが、残された氏の手記などからうかがえる。
赤星氏のみならず、明治、大正、昭和初期の実業家たちは、その莫大な財産を、近代化が進む国家、またそこに生きる市民のため、つまり公共の利益のために投ずる、ということがたびたびあった。
彼らの思いのおかげで今に伝えられた文化芸術、教育や福祉活動は枚挙にいとまがない。

さて、2025年(令和7)の日本社会においては。
このページで何度か取りあげたように、ブラックバスは「外来魚」であり「侵略的外来種」「特定外来生物」とされている、という現実がある。

同時に、僕たちバサーにとってのブラックバスは。
「ポットベリー」「バス様」「ゴジャップ」「こばっち」「キーパー」「初バス」「ドラマ魚」「デカバス」「ランカーバス」「キッカー」「ロクマル」「モンスター」「ビッグワン」「モスバック」
などなどであったりする。

バスの形をした色んな呼び名の向こうには、さまざまな時代、場所、人々の姿が、透けて見える。

この100年にあった、ブラックバスにまつわるたくさんのことがらによって、今がある。
それぞれを丁寧に扱い、重みを感じて受け止めること。

“Feeling the Weight of 100 Years Since BLACK BASS Came to Japan”

そういう年にしたいと思っている。

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