トップウォータージャンキーから、ドロップマウスがリリースされた。
いつも思うけど、今回もほんとうに素晴らしい。
これが最高傑作なんじゃないか、という気にいつもなる。
まず箱から出して、おお、ってなる。
卵形のボディが光を反射している。
このツヤの、たっぷりと、しっとりとした感じ。
前を向く目玉に注意をひかれると、プラグが生き物として立ち現れてくる。
鈍く輝く丸形のテールペラが、フックが、有機的につながっていく。
目の前に出現した存在にどきどきする。
小さいなぁ、かわいらしいなぁ。
などともてあそんで、新しいカラーの色味などを仔細に観察しつつ、色んな方向から眺めていく。
そしてしばらく見ていると、不意に、がつん!とくることがある。
たとえば、オレンジの色味をどこまでも追いかけようとするとき。
手のひらに置いてちょっと遠ざけて、プラグを全体として捉えようとするとき。
全身の白が色ではないなにかに変貌するとき。
はじめのどきどきとは違う衝撃で、なんといえばいいのか
生命感?
ソリッドな感じ?
なにか「そのもの」に触れるような感覚?
心臓を直にさわられるような、ちょっとの怖さもともなって、プラグという存在が迫ってくる。
この経験、他の人もあるのだろうか?
ちょっと前にイシカワくんがインスタに
「体に突き刺さるような佇まい」
と書いていたのはこれだろうか。
とにかく、僕の場合、ファーストインプレッションとは別に、がつん!が、やや遅れて訪れることがある。
そしてこのような感覚をもたらしてくれるプラグを、トップウォータージャンキー以外に僕は知らない。
ドロップマウスはドロップラットの小型版で、ターンが得意なシングルスイッシャー。
には違いないだろうが、あのドロップラットの、バルサでしかなしえなかったコントロール感。
ハードウッド製のプラグが、センチ単位のラインワークでプラグを操るとすれば、ドロップラットのそれはミリ単位。
わずかな幅にプラッギングのエッセンスが凝縮されるあのフィーリング、が、小型になってさらに濃厚になっていやしないかと、期待してる。
試すのは来年になりそう。