Pflueger ” BALLERINA”
105mm・5/8oz

NIB（新品箱入り）ということで購入した、が･･･

いざ届いてよく見てみると、塗装があちこちヒビ割れている。
お腹のあたりなんて、テール近くに埋められたウエイトが浮いてきていて、木までぱっくり裂けているところもある。

カラーリングはモニター越しに想像していたよりもずっと雑で、コーティングも薄く、表面に木目の段差がそのまま残っている。
3層のグラスアイだと思っていた目玉は浅く溝を彫ってペイントしてあるだけだった。
後から知ったが、この目はフルーガーのお得意であるらしい。

NIBであることは間違いなく、僕が勝手にあれこれ思い込んでいただけなのだが。
コレクターじゃないし、完璧でなくてもかまわないがのだが。
期待していたからがっかりした。

いつも通り、風呂に水をはってプラグを浮かべてみる。
頭をぽこっと水面から出して、垂直に浮いている。
ロッド代わりの竹の枝とラインでつなぎ、アクションを付けてみる。
と、予想外のアクション！

ダイビングを織り交ぜた動きかと思いきや、もっとペンシルベイトらしいアクションをみせる。
首振りはしっかりとこなすし、力加減でスケーティングアクションも可能。
動かしがいもある。

あまりポーズを取らず、連続アクションで誘い出そう。
バスの出るイメージも沸いてくる。

あらためてプラグを眺めてみると。
洗練されたスマートなシェイプが格好いいし、ビビッドな青に、シルバーのスケール、お腹のイエローもナイスコンビネーションだ。
上下左右、複雑に、優雅に振る舞う姿はまさにバレリーナ。
名前も素敵に響いてくる。

（”something about TopWaterPlug”2005年2月8日の掲載記事を加筆修正）