ダイワ・リブンシケーダ

penned by ナイテツ

夜明け。

けたたましいスピニングリールに安物のグラスロッド、蛍光グリーンの派手な糸、朝靄、朝露、草の匂い、長靴、野池、金魚藻、粗末なビニールボート、ただ巻き猛スピードのリブンシケーダに水柱を上げた40センチのランカーバス。

断片的に残る記憶だが、でかい口と真っ赤に開かれたエラは今もありありと思い出せる。

格好は良いがこんなので釣れる訳が無い、をぶち壊された日。
そこから全てが始まった。

あの時の驚きが今の自分の釣りの土台となっているが、あの驚きを超えるバスを僕は釣っていない。

友達に貸したリブンシケーダに襲いかかったブラックバス。
懐かしくて、いまだに悔しい夏の思い出です。

ダイワのリブンシケーダ


Instagram:@tetsutaro.n