道楽・ダブルスウォッシュ

古いダブルスウォッシュを手に入れた。
昔から欲しかったルアー。

古いといったが、そこまでは古くない。
最初期の1994年のものは見た目がぜんぜん違うし、この形になった95年ころのものとは、ヒートンやフック、目玉が異なる。
それでもこの研ぎ出しカラーは見たことがなく、初期っぽくていい感じと思って手が伸びた。

届いてみて、手を加えることにした。
ふだんルアーのメンテナンスはしても、カスタムはしない。
でも今回やってみようかと思ったのは…なんでだろう。
あのころの道楽の、同じブランクを使ってパーツで違うラインナップを作ってしまう、みたいな、奔放な感じに背中を押されたのかも知れない。

目指すイメージはある。
ノーアイにすること。
フックをマスタッドに変えること。
コンパウンドで表面を磨いてツヤを出すこと。
ヒートンを丸形に変えること…と思ったけど、これは手持ちのパーツがなかった。

タックアイをペンチで引っこ抜いて、残った穴には瞬間接着剤と一緒に爪楊枝を差し込み、ヤスリで磨いた。
コンパウンドで表面を磨いていくと…たしかにツヤは出たが、トップコートの存在が露わになって、ちょっと雰囲気が損なわれたかもしれない。
リグを組み直して完成。

なんといってもこの、無骨で斬新な形。
それに華奢な真鍮のペラがついているのがめちゃくちゃかっこいい。
この仕様の方がこの形の魅力が立つように思う。
最近は聞かなくなった「バタ臭い」という言葉が頭をよぎる。

この見た目でガンガン首を振る…という触れこみは、当時は斬新だったはずだが、今のトップウォータープラッガーなら普通に想像できる。
それを確かめるつもりで使ってみると、存在感のある首振りをするし、
もぞもぞと、あえて繊細な誘いもできる。
それにとてもよく飛ぶ。
一連のリズムが想像以上に楽しくて、しばらく使いつづけた。

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