ハトリーズとぼく【Pencils of Basser】

第2回目の寄稿集のテーマは「ハトリーズ」です。
デビューから40年以上を経て、ぼくたちが受け取ったものとは。

▶ はじめに

▶ エイビルスピリットウーマン | スペンサー☆フジモト

▶ 映像のなかの | よしお

▶ 教わったたしなみ | ぽーる

寄稿を2026年1月18日まで募集しています。
届いた原稿を順次公開していく予定です。

募集の詳細はこちらでご確認ください。

教わったたしなみ

penned by ぽーる

羽鳥さんを知ったのは、成人になってから。
大学の釣りサークルで出会った友人に、本やVHSを借りて、すぐ好きになった。

ゆったりとした空気が流れ、自然の中で遊ぶ美しさ、飾らない姿勢で真摯に向き合うスタイルが刺激的だった。
何を優先すべきか、フィールド、ルアー、ブラックバス、何気ない会話を楽しめる友人との時間・・・etc、輝いて見えた。

そして、「バスがしかくいよ」の言葉がとてもささった。
カタチでバスの個性を表現するなんて!
一匹の魚に対して、そこまで愛でていなかったかも。
尊敬とともに、ちょっと悔しかった。
それから、一匹一匹への言葉を探すことが加わり、釣りの満足度が深まった気がする。

羽鳥さんのことをもっと早く知っていたら、と振り返った時、羽鳥さんのルアーとは知らずに出会っていた。
高校の時に量販店でカラーと形が気になって買ったインナーハンドW.B.(プラスチック)、操作感が心地よくて切り札的クランクだったハスティ、母がフリーマーケットで買ってきてくれたコッキービートル。
ハトリーズのロゴを見ていたのに、スミスの一ブランドで止まっていた。
なんと恥ずかしい。
コッキービートルはスミスかどうかも多分で、名前も分かっていなかった。

ハトリーズのコッキービートル

そんなコッキービートルは今も手元にある。
羽鳥さんを知ってから手に入れたクライングフロッグ等に囲まれても、変わらず大事に思う。
ルアー好きの息子のために手が込んでそうと選んで買ってきてくれたこともあるが(他のルアーとセットで数百円だったかな)、あの瞬間を一緒に過ごしたから。

解説の付いたルアーが中心だったころ、使い方を分からずに、ダブルスイッシャーはジャークとポーズ?くらいの知識で、ジョォーッ!ジョォーッ!
派手かな?と力加減を迷っていると、ガボッ!!

確かバラシたが、それまでトップだとポッパーとペンシルでしか釣ったことなかった僕は、とても驚き、パッケージや雑誌の詳細な解説に頼らなくてもルアーを使えたことで、釣りの創造力が広がった気がする。

ハトリーズは、僕のバスフィッシングの中心ではなかったかもしれない。
でも絶対に必要なピースであり、知らずのうちに楽しみ方の奥行きを今も教えてくれている。

note: Poul no talk to Pole Position

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映像のなかの

penned by よしお

この寄稿を書くにあたって、持っていたハトリーズのDVDを見返してみた。
もう何度も見たDVD。
何度見てもワクワクする。
見ながらワクワクしすぎて、文章を書く手が止まっていました。

さて、ボクにとってのハトリーズとは…。
DVDを見ながらいろいろ考えたが、やはりこの映像のなかのふたりの一挙手一投足がボクのハトリーズなのかな、と思う。

正直、ハトリーズのルアーをたくさん持っているわけでもない。
ハトリーズのルアーでめちゃくちゃデカいバスを釣ったこともない。
なんなら数個しか持ってないし、数匹しか釣ったことない。
スーパーストライククラブには加入しているけど、羽鳥サンと玉越サンに会ったこともない。

そんな遠い存在なハトリーズだが、DVDを見るたびに映像のなかのふたりの掛け合いに魅了される。
キラキラした水面、のんびりとした時間、アルミの弁当箱に入ったルアー、ちょっとした会話、釣れた時の笑顔。
すべてが魅力的で羨ましく思う。
(佐藤政道氏のナレーションもまた魅力的)

いろんな名言や迷言?も魅力のひとつ。
玉越サンがバスに向かって言った、「羽鳥サンは手首が痛いんだぞっ!」がなんだかボクは好き。

ボクが住んでいる県にも、撮影でおふたりが訪れた有名なダムがある。
たまに、そのダムに釣りに行く。

何十年も前のことで今とは景色が違うかもしれないが、ここであのふたりが他愛もない会話をしながら釣りをしてたんだなぁ、と思うと感慨深いものがある。

ハトリーズのロッドにインナーハンドを結ぶ。

「一投目はインナーハンドと決めている」
この羽鳥サンの言葉に倣って、このダムに行く時は一投目にインナーハンドを投げるハトリーズごっこをするのがボクの小さなマイブーム。

…ちなみに、このダムでいまだにバスを釣ったことがないのはここだけの秘密。
いつかバスが水面を割るその日を夢見て、インナーハンドをキャストしつづける。


Instagram: @yoshiyuki_kuramoto

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