新しいページ

ハンドメイドのトップウォーターメーカーやプラグのことを書くページを作った。

「この世のトップウォータープラグ全部が欲しい!」と息巻いていた頃もあったが、もう私はハンドメイドプラグのシーンを追いかけておらず、こうしたことを書いていいものか、ちょっとためらいもある。

とはいえ、雑誌でもネット空間でも、こうした全体的な情報が得られる場所は今見あたらない。
「情報あふれる」と言われる時代なのに不思議だ。
せっかくホームページも作ったのでやってみようかと、ページありきで記事を書いた。

まずは「インディーズ」古参の、なじみ深い4つのハンドメイドメーカーから。
しかしこんな短い文章でも、いざ書くとなると力が入る。
ひさびさのプラグを引っ張ってきて、色々な発見があるのも楽しい。

どんどんというわけにはいかないだろうが、少しずつ、メーカーや個別のプラグのことも書いていくつもり。
こういうものは、思い入れを持った人が語るのがいいと思うので、「我こそ!」という方、ぜひ原稿をお寄せください。

※このページは、2025年1月にIndie-Crafted Luresにリニューアルした。

ヤング老害

使っているスマホをiPhone6からiPhoneSEの最新版に機種変した。
べつに変えたいわけではなかったけど、iOSのバージョンが古いからと使えなくなるアプリが少しずつ増えていって、そのなかにはルアーオタクのライフラインであるメルカリまで含まれていた。

まあ見えないなら見えないでいいやとそのまま使っていると、しまいにはLINEも使えなくなり、でも通知だけは来て相手が分かるので通知がくるたび
「すみません、LINE使えなくなりましたので以後メッセージでお願いします」
とショートメッセージを送ることを繰り返すなどしていた。

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shallowtrick

shallowtrickの名前は、むかし「エサチャウデ」というホームページをされていた、猿さんという方が作っていたプラグたちの屋号。
「浅はかなくわだて」という意味らしく、新しくサイトを立ち上げるにあたってなんとなく思い立って、勝手に使うことにした。

猿さんは私を初めて旧吉野川の連れていってくれた人。
当時、アングリングネットの掲示板で「今度944(きゅうよし)に行ってきます」という猿さんの書き込みを見て、「私も行きたいです!」とコンタクトを取って一緒に行くことにしてもらった。

浪人生活の終わりが決まった3月のこと。
当時の私は19歳。
静岡から札幌に旅立つ前のタイミングだった。

猿さんは30歳ちょっとだったろうか。
夜の京都の宇治駅に電車で向かい、合流して車で944に向かった。
バスは釣れなかった。
猿さんのブルーバグのヴァンガードにバイトらしきものが、1回だけあったと思う。

「エサチャウデ」には釣りについての哲学的な考察が多く、それが僕には刺激的だった。
今はホームページが消えて読めないが、
アングリングネットに猿さんの以下のような言葉が残されていた。

ルアーをポイントへとキャストする時、自然とルアーに対して感情移入していることに気付いた。
リールのハンドルを回しロッドを操作する。激しくあるいはゆっくりと。騒々しく時には静かに。
そうやって手の内に操られるルアーは、自分自身であるといえる。ボートの上、あるいは岸にいる肉体はすでに抜け殻であり、魂はルアーの側にある。ルアーにアクションを与えている数秒間、魚を釣るための道具に変身しているのだ。
人間以外のモノになっている瞬間。この瞬間が楽しくて、僕はトップウォータープラッギングを続けているのかもしれない。

トップウォータープラッギングの面白さは色々あるけれど、自分の分身をポイントに送り込み、あたかも自分がその場で魚を誘き寄せ、直接魚と渡り合うような、そんなダイレクトな感覚が、魅力の一つなのだと僕は思う。
あえて舞台を水面という釣り人と魚のテリトリーの境界線に限定し、一見遠回りな釣り方でありながら、感覚的には自分が魚を直接獲りにいっているような、そんな釣り方。それがトップウォータープラッギングなのだと僕は思う。

一緒に944に行ったあと私は北海道に移ったので、その後ご一緒する機会は少なかったが、たしか高知のアマゴ釣りに行ったと思う。
それとはじめてビワコオオナマズを釣った時は駆けつけてくれた。
メールでのやり取りは時々あって、「バスの下アゴを掴むこと」という文章を書いたとき、褒めてくれてことが嬉しかった。

いつしか、猿さんはネットからいなくなってしまい、どんな生活をされているのか、釣りをしているのかも分からなくなった。
友人とも、どうしているんだろうね、と時々話していた。

あの当時の猿さんの年齢を追い越した今になって、若いころにあのような猿さんの文章を読んだことが、自分に大きな影響を残していると分かるようになった。
だから、サイトをはじめるときなんとなく、そのスタンスを受け継ぐぞ、というような気持ちになったのだと思う。
それと、今も僕に大きな影響を残す、あのころのインターネットへの思いも重なっていたかもしれない。

そんな猿さんから、十数年ぶりの連絡があったのは先日のこと。
たまたまこのホームページを発見したらしい。
連絡をくれたことがうれしかった。

久しぶりに会って、ご飯を食べながら色々な話をした。
猿さんはタックルボックス持参。
なんか昔以上にマニアックに、自分の趣味を追求しているような気がする…。

「最初は面識もないのに、いくなりコンタクトして来たからびっくりした。
一緒に944って…僕が変質者やったらどうしてたん!?」

というわけで、shallowtrickの屋号は、のれん分けとして、正式な許可を得て使用しています。


猿さんのインスタ

https://www.instagram.com/namazu69/

「さすが猿さん!」とうなった投稿の一例

https://www.instagram.com/p/CVY00X0B1LM/?utm_source=ig_web_copy_link